朧の森に棲む鬼

見てきました。生新感線2回目です。そして、初生新感「染」! すごく良かったと思います。新感線らしいというか。ド派手な演出に笑い、シリアスさとかっこよさと。ストーリーのベースが、なんかマクベスっぽいなと思ったのだけれどこの前見た、いのうえさんのインタビューにはリチャード三世って書いてありました。そっか、そういえば私はリチャード三世読んだ事ないなぁ。 今回染さまは完全な悪役で、リチャード三世がベースと言うからには恐らくその見所はいわゆる「悪の華」ってやつと、その散りっぷりなのかなぁと思うのだけれど、正直のところ後半からはストーリー展開も演出もあまり印象に残らず。役者さん達の演技がすごく良かったと思うのでその辺りちょっと残念なところ。 (以下、微妙にネタばれあります。)
で、一番印象に残った事と言えば。阿部サダヲさんがものすごい。もう最初に出てきた瞬間からすごい。何だか劇場の温度が一気にあがる感じ。サダヲさんの役はいわゆる「頭は悪いけど好いヤツでいつもすっごく明るい人」。だけど、そういう純粋さというは嘘と裏切りまみれの愛憎劇に巻き込まれてしまうと余りにも残酷で、もう見ていられない。サダヲさんは見事にその役割をこなしていて、始めの方はそのテンションの高さで客席に笑いの爆弾を投げまくり、後半はシリアスな展開に見ている人を一気に引き込んでしまう、迫力のある演技でした。ブラボゥ。もう1人すごかったのが、高田聖子さん。感情的で、自分の思う通りにならないと気が済まない、でも結局男に騙されてしまって愛されていたつもりが見事に使われて・・・あ〜男と女ってこわいわぁ、ほんとにぃ〜。という役をばっちり演じていらっしゃいました。さすが。 ちなみに染さまはいつ見てもセクスィだから、もう書かない(笑)。 とにかく役者さん達の熱演といい、よくできた演出といい、今回も見所たくさんの新感線ワールドでございました。

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