中村勘三郎 襲名披露興行5月(1)

見てきました、勘三郎襲名披露公演!5月は口上はないものの、「義経千本桜 川連法眼館の場」に「鷺娘」、「野田版研辰の討たれ」と魅力的な演目。いや面白かったです。 「義経千本桜」の中でもこの「川連法眼館の場」は「けれん」と呼ばれる演出(お客さんの意表をつく仕掛けや演出)が多くあり、見た目にも楽しい演目として有名だそうです。初めて見たんですが、狐が化けている忠信登場シーンでまずビックリ(これから見る方の為に詳しいことは伏せておきますが)。「えっ、なにいまの!?」ってカンジです(笑)。忠信役は尾上菊五郎さんでしたが、失礼ですけどお歳の割に体力があると申しますか(笑)、跳んだり跳ねたりの動きから、格好良く見得をきるところから、狐のコミカルな動き、更には早変わりまで、流石という感じでした。やっぱりこういった舞台のおもしろさって役者さんの技量によるところが大きいんだろうなぁ〜。そして息子の菊乃介さんの静御前、綺麗すぎ〜。負けた〜(笑)。 2幕目は坂東玉三郎さんの「鷺娘」。実は私が歌舞伎に興味を持ったのはTVで見た、まさしくこの方のこの演目だったので、幕が上がって白無垢の玉三郎さんが登場した時からもう涙が出そうでした。薄暗い、青みがかった照明に舞台は雪景色、セリから傘をさして登場する姿はとても幻想的。鷺娘は引き抜きやぶっかえりといった舞台の上で衣装の早変わりをする見ていて飽きない舞踊。衣装もかなり色鮮やかで見ているだけであまりの綺麗さに溜息がでます。引き抜いた瞬間に、着物の色も照明の色も明るくなり、舞台がとたんに華やかになる所はお見事。積もる程降ってくる雪の中踊る姿も印象的。本当に玉三郎さんならではの、華やか、艶やかで少し切なさのある舞台でした。そうそうこの演目でも最後にちょっとしたサプライズがあり、お客さんはみんな大歓声!でした♪ さて最後は研辰ですが、書いても書いても書ききれないので、また明日ゆっくり書くことと致します・・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください