BALIで出会ったいい音たち。

うわっ、すっごい話が戻るけど、バリ旅行記(笑)。滞在中に出会ったいい音について…。
  • ホテルの洗面所、水がシンクの表面を打つ音。
  • カフェにいた時にどこからともなく聞こえてきた赤ちゃんをあやすお母さんの子守唄。
  • 街のいたるところで見かける、軒下にかかった竹チャイムの音。
  • バンブー楽器ショップで聞いた竹笛の音。
  • レゴンダンスで演奏された幻想的なガムランの音。
  • ドラムショップから聞こえてくるドラムの音。
  • 夜の静寂。
まだまだあげればきりがないのだけれども、バリの音はどれも丸みがあって深かった。音が丸い、という表現は言葉として正しくないかも知れないけど、「柔らかい」という表現では物足りない。粒のような音がコロコロ転がっていくイメージ。 そんないい音達の中で特に印象的だったのは、雑誌で見てどうしても行きたかったバンブー楽器ショップ(モンキーフォレスト近く)で出会った音。薄暗い店内、誰もいないのかと思ったら奥からおじさんがニコニコしながら出てきた。私は竹笛が欲しくてウロウロしていたのだけれど、かなり強引に客引きをする他の店とは違って、おじさんは何も言わずに楽しそうにテーブルをドラム代わりに叩いていた。(この音もまた心地よい!)ようやく笛を見つけたので、おじさんに話かけてみた。「これはインドネシアの笛ですか?」おじさんは「そうだよ。」と言うと、スラスラとその笛を吹きはじめ、しばらくすると「吹いて見る?」と私に笛を手渡した。う〜自信はないけどとりあえずチャレンジ。学校で習ったリコーダーのようなカンジで、音はけっこう簡単に出るので、おじさんの指を見よう見まねでたどってみる・・・。するとおじさんは「これはどうだ?」と言った顔をして、指を変えないまま音だけ1オクターブあげた。負けるか、このやろー!息の入れ方は篠笛(獅子舞の時に吹いている笛)と同じ、私が一緒に高い音を出すとおじさんは「Yeah!」と嬉しそうに笑ってくれた。その後少し話をしたんだけど、なんとお店にあったたくさんの楽器は全ておじさんが作ったそうで、おじさん自身もどの楽器も演奏できる、バリじゃちょっと有名な音楽家なのだそうだ。私が吹いた笛を買うと、おじさんは丁寧に新聞紙で包んでくれた。ちょっといい出会いだったなぁ。 という訳で、バリで出会った素敵な音の1つ、日本に持ち帰ってきました。

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