ラベンダーが咲く庭で
先週の日曜日は英会話の後友達と飲みの予定だったのですが、少し時間が空いたので映画を見に行きました。ずっと気になっていた「ラベンダーの咲く庭で」。こういう種類の映画を見るのは珍しいんだけど不覚にもちょっと泣いたよ(笑)。
舞台はイギリスのコーンウォール、田舎でのんびりと暮らす老姉妹が主人公です。姉のジャネットがマギー・スミス、妹のアーシュラがジュディ・デンチ。ある日二人は浜辺に若い男性がうちあげられているのを発見します。アンドレア(ダニエル・ブリュール)という名前のその人は外国人らしく英語もわからなくて、なかなかコミュニケーションが取れないんですがあるきっかけでバイオリンを持たせてみるとプロ並!アンドレアとの出会いによって、何もなかった姉妹の暮らしが少しずつ賑やかになっていきます。そのうち姉妹、特にアーシュラの方はこのまま彼を手放したくないと考え始めるのですが、アンドレアの才能を見て彼をプロの道にたたせたいという若くてきれいなオルガという女性が現れ…。
ざっとしたストーリーはこんな感じです。で、何に泣いたかって?ジュディ・デンチの表情ですね!なんというかこれでもかって位気持ちが伝わるような表情をするんですよ。ラストのあたりではすっかりアーシュラの感情に引き込まれていて、思わずポロっと(笑)さすが英国が誇る大女優。ひたすらスゴイ。もちろんマギー・スミスもすごい素敵で、可愛くて上品な老姉妹でした。田舎のおばあさんなんだけど二人ともなんとなくオーラが(笑)
それから音楽もスゴイ良くてアンドレアの弾くバイオリンの音が素晴らしい。変な表現かも知れませんが私には音の「消え方」が心地良かったです。短すぎず長すぎず体の中にすっと入ってくる余韻でした。こういう音楽が映像を引き立たせるのかも・・・。
映像自体は、ポスターのような一面のラベンダーではなくてちょっとがっかりでしたが、代わりに海が綺麗でした。イギリスにもこんな風景あるのね。
パンフレットに「エリザベス女王も号泣!」と書いてあったのには笑いましたが、ほんわかさせられる素敵な映画ですよ。そうそう、忘れちゃいけないアンドレア役のダニエル・ブリュールも笑顔が超素敵です。