13人の刺客

ドイツレポートも書きたいのですが、とりあえずこちらから。

13人の刺客、イギリスでも公開されたので見てきました。実は私、三池崇史監督の作品はちょっと苦手で・・・。そんなに作品は見た事ないのですが、暴力描写が苦手だったり、退場者続出なんて話を聞いていたので。。。でもトレーラーの出来が良くて、この映画はどうしても見たかった。

結論から言うと面白かったです。平和な江戸の世で残虐非道を繰り返す暴君を暗殺しに行く13人の刺客のお話で、その非情なお殿様「斉韶」の振る舞いが説明される最初の30分位は確かにちょっと見るのがきつい・・・。あからさまに痛い部分を映すシーンは少ないものの、音とか表情だけでも「うわぁぁぁ。。。」と思ってしまいます。そういうのが苦手な人は見ない方がいいかも・・・。でもだからこそ観客が「よし!こいつは暗殺してよし!」と思うのでしょうね。斉韶を追い詰めて行くシーンはこっちも「斬って斬って斬りまくれ!」と叫びたい気分。

で、見所の1つがその斉韶役のSMAPゴローちゃん!レビューで大絶賛されていたので、どんなのよ・・・と思っていたのですが、うん、まぁ正直周りの役者さんがスゴい方たちばかりなので、そこまで演技がスゴいとは思わなかったものの、「これよくやったなぁ」という感じ。明らかにSMAPがやるような演技ではないし、あの整った顔で残酷な事しまくりだし、人が殺されるのを楽しんでる時はあ〜もう狂ちゃってるな目でした。あの優しそうなゴローちゃんが・・・いやすごく良かったです!ブラボぅ。

刺客の方は13人みんなかっこ良かったのだけれども、やっぱり山田孝之さん!私はこの人が見たくて劇場に行ったと言っても過言ではなく。あの奥の方がキラキラした目にいつもやられます。しかも今回はサムライ!こんなに男くさい感じの役もやるんですね・・・格好良すぎた(ため息)・・・他のイケメン若手俳優さんたちと比べてもスゴいオーラでした。 それから伊原剛志さん!舞台「阿修羅城の瞳」の邪空を見てからのファンですが、この人の殺陣は本当にいつもド迫力。後半の闘いのシーンにものすごい見せ場がありますので、見てない方は見逃さないように・・・。っていうかあんなカッコイイ殺陣のシーン見逃せんわ。 そして13人をまとめる役所広司さん、松方弘樹さんはやっぱり渋くてカッコイイ。そして暴君とわかっていながらそれでも自分の主君を守ろうとする市村正親さんもものすごく迫力がありました。役所広司さんと対峙する場面はもうそれだけでドキドキしてしまったわ・・・。三池監督は緊張感を作り出すのがとても上手い方なのですね。

全体的にオーソドックスな撮り方をしている感じの雰囲気がすごく好きでした。ロウソクの明かりで照らし出される江戸時代の日本家屋とか、変な良い方すると妙に落ち着く感じ。でも逆に明らかなCGの部分が目立ってしまってそういうのはちょっと要らなかったかもと思いました。他がリアリスティックな分、興醒めしちゃいますよね。。。 とにかく時代劇好きな私としてはとても楽しめました。殺陣はカッコいいし、お侍さん達の所作もカッコイイ。バイオレンスを我慢した甲斐があったというもの。音も迫力あるので、ぜひ映画館で・・・って日本の公開はとっくに終わってるのか。

さて、そんな三池監督の次の時代劇がなんと海老様(注:市川海老蔵)だそうな!!!瑛太も出てるそうな!!!そして極めつけが音楽が教授(注:坂本龍一)だそうな!!!こ・・・これは見なきゃならんでしょ・・・。でもやっぱりカンヌで退場者が出たそうな・・・(汗)。でもこのクリップ・・・見たい・・・。 あっそうそう・・・古田新太さんが・・・ボケなかった・・・(笑)

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