阿修羅城の瞳(映画)

もともと劇団新感線の舞台である「阿修羅城の瞳」。今日はその映画版を見てきました。主演はもちろん染さま(笑)であります。(以下、微妙にネタばれですので注意) Yahooムービーのユーザーレビューが酷評だったんで、どうなる事かと心配していたんですが、良かったです。というか「染さまのための映画」でしたけど(笑)。ストーリーを大雑把に書くと、市川染五郎扮する「出雲」は街に出没する鬼と戦うための「鬼御門」の副長でしたが、ある事件をきっかけに鬼御門を抜け、歌舞伎役者(そのまんまじゃん!)として暮らしています。ある日謎の盗賊として街を騒がせている「つばき(宮沢りえ)」と出会いますが、彼女は何故か鬼御門の「邪空(渡部篤朗)」に追われています。女好きの出雲はつばきを助けるとさっそく口説き始めます。ところがつばきは誰かに恋をすると鬼の王、「阿修羅」として転生してしまう運命を持っていて、それを知らない二人は結ばれてしまい・・・。という感じ(う〜ん、むつかしい・・・)。
舞台を知らず純粋な時代劇を期待していた人にはがっかりなんでしょう。舞台のファンは・・・舞台と同じものを期待していて裏切られたのかも知れませんが、え〜とまぁ、こういうのは割り切って見ないとねぇ(苦笑)。あと、CGがちゃちいと怒っている人!・・・その通りです(笑)。前半は悪くなかったと思うんですけど、後半阿修羅が目覚めたあたりから・・・。ちょっとCGの使い方を間違っちゃった感じです。宮沢りえさん、大船にある観音様みたいになっちゃってましたよ・・・(笑)。でも染さまの演技、特に殺陣がめちゃめちゃカッコイイ〜。台詞もちょっと聞いていて恥ずかしくなってしまうような歯の浮く言葉をサラッと言っていて、着物姿は決まってるし、あ〜いいなぁ〜いつまでも見ていたい・・・(笑)。舞台にはなかった鬼御門時代の出雲も出てきて、まるで楽しんでいるように鬼を切り倒していくところも不謹慎ですがかっこよかった。染五郎さん、意外と悪役も似合うかも知れないですね。アオドクロ、阿修羅城舞台版と比べても、今日の染さまが一番かっこよかったと思います。 それから、邪空役の渡部篤朗さんもいいです。舞台の伊原さんもよかったんですが、真面目、真剣な「悪」という感じで、渡部さんはそれに軽さというか状況をおもしろがっているような風が本当に「悪いなこいつ〜」という雰囲気を出していました。あと(阿修羅になった後はともかく・笑)宮沢りえさんも相変わらず素敵。舞台の天海さんと比べて「可愛さ」満点でしたが、染さまと結ばれるシーンとかセクシーだったし。 ぶっちゃけてしまうと、舞台の方がまとまってます。でもこの話を映画にするのって舞台では省略できていた部分をきっちり描かないといけないから、逆の意味で難しいんだと思います。その分、映像の方が迫力あったシーンもたくさんあったしね。「許せない」という方もいらっしゃるかも知れませんが、かっこいい染さまを見るだけでも一見の価値ですよ(笑)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください